看護師としてより充実して働くためには 2

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これまで、看護師として一人前に
やってきたつもりでいたけれど
何だったんだろう・・・

 

そんなことを思うのは
やはり病棟異動や
病院を移った時ではないでしょうか。

 

 

 

私は病棟勤務から手術室に移った時
それまで特に勉強しなくても
何とかなっていた、というだけの
自分の甘さを感じました。

 

 

 

 

そして、内科病棟から
他院の緩和ケア病棟に移った時は

 

 

 

 

「なぜそれをするのか」
という

根拠や理由などをよく考えずに
それまでやっていたことを
突き付けられる思いがしました。

 

 

 

 

これはひとえに
それまでルーチンの看護しか
やっていなかった、ということと

 

 

 

 

治療や薬剤に関することは
全て医師任せでいたために

 

 

 

 

自分で考える力を
育てていなかった
ことによるものです。

 

 

 

 

緩和ケア領域では
看護師も症状緩和に使用する薬剤の
作用機序、作用時間、
最高血中濃度、代謝・排泄器官…
その他の知識もないことには

 

 

 

 

患者さんの苦痛の軽減を
スムーズに図ることはできません。

 

 

 

 

24時間患者さんの傍にいる看護師が
患者さんの変化を早くに察知し
対応を行っていかなければ

 

 
結局は患者さんの苦痛を
長引かせてしまうことになります。

 

 

 

 

 

そして、知識ばかりではなく
この症状が何を意味しているのか
今後どのようになっていくのか、など

 

 

 

 
アセスメントも
きちんと行わなければ
その対応も的外れなものとなりますし
先を見越した看護ができません。

 

 

 

 

その上、
医師と意見を対等に
交わすこともできないのです。

 

 

 

 

対等に、というのは
看護師は看護師の視点で
きちんと意見が言える、
ということです。

 

 

 

 

 

緩和ケア領域では
患者さんのより質の高い
生活を支えることが
目標となりますから

 

 

 

 

 

医療の視点だけでは
その人の生活の質の高さ
を保つことは難しいのです。

 

 

 

 

 

医療的に仮にベストなことであっても
その患者さんの望む生活や
背景によって

 

 

 
何がベストなのかは
異なる場合があります。

 

 

 

 

 

そこに存分に発揮できるのが
看護師の専門性です。

 

 

 

 

 

日常生活を支える視点と
治療的な視点とを併せ
その人全体を支えていくことが
看護の専門性です。

 

 

 

 

 

私の行った緩和ケア病棟、
そしてホスピスでは

 

 

 

 

 

看護師と医師は対等に
患者さんの病態のアセスメントや
薬剤の使い方、
家族への説明の時期など
相談しながら進めていたのです。

 

 

 

 

 

それは、
私の知らなかった
看護師の在り方でした。

 

 

 

 

 

医師が看護師の視点を
信頼し、協働する。

 

何もかも医師まかせだった
それまでとは違い

 

 

 

それは非常に
やりがいを感じるものでした。

 

 

 

 
しかしそのためには、
繰り返しますが、
相応の知識や
アセスメント力が求められます。

 

 

 

 

 

そして自分自身で
責任を持つことも
突きつけられます。

 

 

 

 

 

看護師だけで判断し
実行していく場面も
たくさんありますし

 

 

 

 

医師と話し合ったとしても
自分の意見を汲んで
薬剤、投与方法など選択し

 

 

 

 

 

必ずしもベストではなかったという
結果を患者さんが
身をもって受けた時に、
内心とても辛い思いをします。

 

 

 

 

自律した看護師になっていく
ということは
責任も同時に持つということです。

 

 

 

 

 

何かあれば医師のせいにしていた
これまでとは
違う立ち位置になります。

 

 

 

 

互いの専門性への
信頼を基盤とした
上下ではなく水平の関係です。

 

 

 

 

緩和ケア領域ではそれが
より質の高い患者さんの生活を支える
チームアプローチに
つながっていくものとなります。

 

 

 
そこには、患者さんの人生に
それぞれが職業を通じて
寄り添わせてもらえる
喜びがあります。

 

 

 

 

 

一方で、看護師が仕事に
受け身でいることは楽ですが
楽なようでいて
エネルギーは枯渇していき

 

 

 

どこか不本意なままで
看護師人生が終わってしまいます。

 

 

 

 

私は緩和ケア領域に行って
初めてこれらのことを実感したのですが

 

 

 

 

しかしそこでしか
主体性や専門性を
発揮できないわけでは
もちろんありません。

 

 

 

 

 

私が5年いても
最後まで
自分に合っていると思えなかった
手術室でも

 

 

 

 

 

のびのびと
主体的に、創造的に働いていたスタッフも
もちろんいたのです。

 

 

 

 

 

看護師は幸いにも
様々な領域から

 

自分に適性のある分野を選ぶことが
全く不可能ではないはずです。
簡単に、とはいかなくてもです。

 

 

 

 

自分の適性のある分野
看護師としての
主体性・独自性・創造性を発揮する。

 

 

このことは、
看護師としての自分を拓いていくために
大事なことと言えるでしょう。

 

 

 

そしてさらに私は
仕事と自分について
もう少し考えてみたいと思っています。
続きは次回とします。

 

 

 

 

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