がん終末期の自然経過を知ることで看護師がご家族にできること

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昨日はお看取り間際の
ことについて書きましたが

 

がんの終末期の方が
だいたいどのような時期に
どのような変化があるか

 

 

ということを頭に入れ
先を予測していくことと
変化に敏感になっていくことは
とても大切です。

 

 

 

がんはギリギリまで
日常生活に支障なく
過ごせる期間が長いことが
特徴ですが

 

 

 

逆にいうと
身体に苦痛がみられるようになり
それまでできていた
生活に支障をきたすなど

 

 

変化が見られ始めたら
そこから先のスピードが
早い疾患です。

 

 

具体的には
亡くなる約1ヶ月~3週間程前までは
それまでとほぼ変わらない
日常生活を送れるのですが

 

 

しだいに
食事を美味しく食べられていた方が
だんだん食欲がなくなっていったり

 

 

散歩を楽しんでおられた方が
動くのもおっくうになったり

 

 

ウトウトする時間が長くなっていき

 

 

苦痛症状やせん妄が
強まってきたりするのが
約2週間程前

 

 

介助なしでは身体を動かすことが
できなくなったり

 

 

食べ物が喉を通らず
水分や氷だけしか
口にしなくなるのは約1週間程前

 

 

 

反応が乏しくなり
喘鳴が出てきたり
呼吸がだんだん浅く不規則になってくるのが
約3~1日前

 

 

 

数時間前になると
手足の先が冷たくなり
チアノーゼが広がり
下顎呼吸になり
瞳孔が少しずつ大きくなって来ます。

 

 

 

皆がきっちり
このような経過を
たどるわけではありませんが

 

 

 

おおよそはこのような
経過をたどっていくことを
知っておくことが大切です。

 

 

それは
予測を立ててご本人の
ケアができることも
もちろんそうですが

 

 

 

ご家族に
これから先に起こり得ることを
前持ってお伝えできるからです。

 

 

 

ご家族としてはゆくゆくは
お亡くなりになるのがわかっていても

 

 

今後どのようなことが起こるのか
そして、残された時間が
あとどれくらいなのか

 

 

ほとんどの方が
詳しくはわかりません。

 

 

よくあったのがホスピスに来て
今後についての見立てを
お話しすると
そんなに早いんですか
という驚きの言葉でした。

 

 

 

前医から聞いてはいたものの
あまりに違いがあることや

 

 

あるいは、予後予測を
聞いていないままに来られ、
初めて聞くことでの
驚きでした。

 

 

いずれ来るであろう
お別れの時期の予測を
お伝えすることでご家族は

 

 

ご本人との残された時間の中で
どのように過ごしたいのか
何を優先させるかなどの

 

行動の選択
心の準備ができます。

 

 

ただしご家族にとっては
受け止め難い事実ですから

 

 

ただ単に伝えるのではなく
ご家族の心情を配慮

 

 

ご家族は
どのように現状を見ているか
尋ねていきながら

 

 

ギャップを少しづつ
埋めるような対話をしていきます。

 

 

そしてそのような対話を

 

 

1度だけではなく
できればこまめに

 

 

例えば患者さんの状態が
1段階ずつ変化していく毎に
お話しする機会が持てると

 

 

なお
ご家族の不安動揺
予期悲嘆といった悲しみ
寄り添うことができるでしょう。

 

 

それは、医師ばかりではなく
看護師も対応可能な部分です。

 

 

もちろん詳しい病状説明や
相手が望む時は
時間と場所をセッティングして
医師が説明しますが

 

 

 

そのような形ばかりではなく
少し病室から離れたラウンジに
お互い座ってお話ししたり

 

 

時間やタイミングによっては
廊下での立ち話になるかもしれません。

 

 

 

関わる時間が
ゆっくり持てればいいのですが
ご本人や
ご家族の状況によっては
そうできないことも多々あります。

 

 

 

しかし、
ちょっとした配慮や工夫をしつつ
あえてこのような場面を
作っていくのです。

 

 

 

専門的な視点を持ち
ご家族に細やかに寄り添いながら
最期までを支えていく。

 

 

 

看護師の専門性と
得意とする部分が
まさに発揮できる場面の一つです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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