患者さんを尊重する心を育てるためにできること

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私自身がドキっとした
ある病院の看護部長の
講演会がありました。

 

看護師の意識を向上させ
看護師の成長と病院の発展との統合を
主旨にした講演会でした。

 

特に印象に残っている話は、
院内での言葉の使い方についてです。

 

 

ナースステーションなど
患者さんのいないところで
普通に使っている言葉が

 

 

まるで患者さんを物のように
扱うような言葉だということ。

 

 

例えば

「患者さんをベッドに移す」
「転室させる」
「検査に出す」
「入院させる」
「退院させる」

などです。

 

 

当時の私も
ほとんど無意識に
当たり前のように使っていた
言葉でした。

 

 

言われてみれば
本当に人に対して
使う言葉ではないのです。

 

 

ですが
そこに気付くこともなく
使っていました。

 

 

患者さんの前での言葉使いも
もちろん気を付けなければなりません。

 

 

その講演では、患者さんに
「あーんして」
「ごっくんして」など
幼児言葉のように
話し掛けている例を出して

 

 

患者さんのご家族が
悲しい思いをしていることを
伝えて下さいました。

 

 

私自身も
他のナースの話し方を傍で聞いていて
自分の親がこのように
言われたら嫌だなと感じてはいましたが

 

 

そんな自分も

 

気付くと親しみが過ぎて
馴れ馴れしいような
口調になっていることがあり
気を付けなくてはと自戒したものです。

 

 

患者さんの尊厳を保ち
大切に関わることは
組織の文化や風土に
かなり影響されてしまうことかもしれません。

 

 

全体がそうだったり
先輩や上司の
手本がなければ
わからないからです。

 

 

私自身も
ホスピスに行って初めて
患者さんに丁寧に関わることが

 

 

これまでいかに
身についていなかったことかと
感じました。

 

 

例えば体交です。
それまでは自分一人で行ったり
二人で行っても
非常に荒々しいほどのものだったと思います。

 

 

ですがホスピスでは、
極力2人で
ゆっくりと、患者さんに苦痛や振動を
与えないように
優しく丁寧に行っていました。

 

 

決して
人手が余っているわけでも
忙しくないわけでもないのですが
何を大事にするかを
皆で共有していたからこそだったと思います。

 

 

このような、ある意味
倫理的な部分は
なかなか一人では
気付きにくいものです。

 

 

しかし
気付くヒントとしては

 

 

自分自身、あるいは自分の親が
このように言われたり
されたりしたらどう思うか

 

 

それを意識すると
心が痛む自分に
気づく時があることでしょう。

 

 

また
自分から言葉使いや行動を
変えてみましょう。

 

 

特に、
言葉の改善だけでも
患者さんを大切にする心が
育まれていきます。

 

 

優しく丁寧な言葉
意識して
どんな時、どんな場所でも
使っていくのです。

 

また、患者さんがいない場所でも
患者さんがそこにいるような
話し方
をするのです。

 

 

先ほどの言い方ですが

「ベッドに移っていただく」
「転室していただく」
「検査に案内する」
「入院していただく」
「退院していただく」

です。
違和感がある方は
自分の患者さんへの姿勢を
振り返ってみてくださいね。

 

 

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