直に関わるということは

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以前の職場は、
患者さんの食事に関する希望には
非常に細やかな対応をしていました。
味付けもとてもおいしく、
見た目も楽しめるように
さまざまに工夫を凝らしていました。

 

それは、患者さんにもご家族にも
非常に喜ばれるものでした。

 

ただ、そのように手間をかけて作ったものを
患者さんに運ぶのは私たちです。
食事を介助するのも私たちです。

 

 

ですから、美味しいものを食べた時の

嬉しそうな顔を見たり、
感謝を直接
言われたりするのも私たちです。

 

 

患者さんのために心を込めて
作ってくれた厨房の方々は、
間接的にしかその反応を
知ることはできないのです。

 

 

また、
ある病院のチャプレン(病院内牧師)さんは
講演で

 
「看護師さんは患者さんの身体に
触れることができるからいいですね。
私はそれをやってはいけないんですよ」
と話していました。

 

 

患者さんにマッサージをしながら話したり、
また、何も話さなくても
体に触れることがケアになるのは
看護師ならではだと

改めて思ったものです。

 

 

直に患者さんと触れ合え、
言葉を交わし、
笑顔を見ることができて、
時には感謝まで頂ける。
そんな仕事です。

 

 

中には怒りを直接
ぶつけてくる方もおられます。
そのような方は大抵、
医師の前では
怒りをあらわにすることはありません。

 
出したとしても、看護師の前より
かなりトーンダウン
しているように思います。

 

 

これは逆に
患者さんが私たちの前で
生身の自分でいて下さっている
証拠だということです。

 

 

取り繕うことなく
私たちの前にいて下さっているのです。

 

 

喜ぶこと、楽しむことも生きることですが
怒ること、悲しむことも生きることです。

 

 

最期の瞬間まで
生きていることを全開で
見せて下さっている方々と、
直に触れられるのが私たちの仕事です。

 

 

私たちはそのような患者さんたちの
いのちに直接触れるからこそ
それを糧に働いているのではないか。
そのように思っています。

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